京町家独特の間取りで各箇所が暗いため、できるだけ自然光の入る計画にしました。
風呂、トイレ、玄関は狭かったため、部屋の間取りは壊さず位置を変更していただきました。
安吾の作品をイメージした空間。二面性を表現するため、明るい空間と暗い空間の演出を行っています。
JOURNEY IN ANGO SAKAGUCHI
坂口安吾をメインテーマとした空間
築年数 | 昭和25年以前 |
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建築種類 | 在来軸組伝統工法 |
施工床面積 | 75.72㎡ |
間取り | 4K |
施工スタイル | フルリフォーム |
お客様のご要望 | 作家、坂口安吾の下宿先でした。 廃墟のようで、京都市からも解体処分を促すチラシが入ってる状態。入り組んだ場所で建物も荒れており、人も入ってこないため不用心でした。 リノベーションは、京町家を生かしたいとのご希望をいただきました。 |
プラン決定のポイント工夫
京町家独特の間取りで各箇所が暗いため、できるだけ自然光の入る計画にしました。
風呂、トイレ、玄関は狭かったため、部屋の間取りは壊さず位置を変更していただきました。
安吾の作品をイメージした空間。二面性を表現するため、明るい空間と暗い空間の演出を行っています。
居間
奥の間
中庭
浴室
洗面室
キッチン
トイレ
2階寝室
ディスプレイ書棚
丸窓
階段
欄間
玄関
玄関
外観
使用している材料は、コンセプトに合うように拘りをもってご提案させて頂きました。
暗い空間にはできるだけ古き良き材料を使用して明るい空間には新たな材料を使用し区別しました。
キッチンは敢えて既製品を使わず造作しています。
天板は墨モルタルの鏝仕上げで全体の雰囲気に合うようにデザイン。
浴槽は常滑焼の陶器、浴室はタイル貼りにして高級感と落ち着いた感じ感じに仕上げています。
2階は空間が狭く感じるので勾配天井にして小屋梁を化粧材として使用しました。
京都景観賞を受賞し、うれしく思っております。